ヘアピンカーブを曲がり損ねて車が崖から転落しかけた話
山道のドライブは、美しい景色とドライブを楽しめる素晴らしい体験です。しかし途中で、トラブルや緊急事態に遭遇すると大変危険な状況に陥ることがあります。たとえば、カーブを曲がりきれなかったり、スリップしたり、車の故障やパンク、バッテリー上がり、急激な天候変化、落石や土砂崩れ、視界不良による交通事故などなどです。この記事では、実際に山道でトラブルに直面した体験談をお話しします。山道ドライブをより安全に楽しむために参考になれば幸いです。
目次
急なカーブやヘアピンカーブが多い山道を行く
学生の頃、友人たちとよくドライブに出掛けていました。その日もいつもの友人たちと信州の山にドライブに行きました。事件が起きたその場所は、スキーに行く時に何度も通ったことのある慣れた道でした。ヘアピンカーブがいくつもある細い道でしたが、雪道ではなかったので安心していました。いつものように快調に車を走らせながら山道を登ったり降りたりして景色を楽しんでいました。ヘアピンカーブを何度も繰り返すうちに、つい油断してしまいました。
ヘアピンカーブを曲がり損ねたらとんでもないことに
登りのカーブを曲がった後、ハンドルを戻すのが一瞬遅れてしまいました。そのせいで車は、今登ってきた道の方へくるりと一周して突っ込んでしまいました。
山道はとても急で、カーブに挟まった場所は崖のようなところでした。私たちの車はカーブから飛び出して崖の倒木に乗っかって止まっていました。もう少しスピードがあれば元来た道に真っ逆さまに落ちたと思います。ラッキーなことに倒れた木の上にストンと落ちて止まってしまいました。
緊急事態なのに電話は圏外で使えず
車は不安定な状態で、タイヤは空回りして全く動きませんでした。何とかドアを開けて私たちは外に出られましたが、車は自力では戻れそうにない状況でした。最悪なことに助けを呼ぼうとしましたが、携帯電話は山中なので圏外表示になりまったく使えませんでした。警察、消防、保険会社などなど助けてもらえそうなところにさえ連絡がとれませんでした。
または、近くの人々に助けを求める
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現れたのは林業のトラック
やばい、やばいとパニクっていると、一台のトラックが通りかかりました。私たちはクラクションを鳴らしたり、ライトを点滅したりして必死でトラックを止めました。そのトラックは山で切り出した木材を運ぶ車でした。その時は、荷台に木は積まれていませんでしたが、木を載せるためのクレーンが取り付けられていました。トラックのおじさんはトラックを止めて、私たちの話を聞いてくれました。
ラッキーな救出劇:クレーンを駆使して車の引き上げ作業
一通り話を聞いたおじさんは、何やら道具のようなものをトラックから取り出しました。そして斜面を駆け降りて、車の周りを回りながら道具をいくつかセットしました。そしてトラックを動かしてクレーンであっという間に私たちの車を崖から引き上げてくれました。木の上に宙ぶらりんにぶら下がっていた私たちの車は、無事に元の道路に戻りました。私たちはおじさんに何度も頭を下げてお礼を言いました。
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かっこいいレスキュー隊ではなかったけど林業のおじさんに感謝
結構な大仕事だったと思うのですが、おじさんは、テキパキと一人で働いていました。そして、最後は、私たちに「気をつけなさいよ〜」とだけ言って去って行きました。もしもあの時、あのトラックが通り掛からなければ、私たちは夜中まで山の中で救助を待っていたかもしれません。最悪な場合、誰も通らなければ、暗い山の中で女子4人命を落としていたかもしれません。林業作業のおじさんに心から感謝した事は言うまでもありません。