心と体を豊かにするマインドフルネス食事法

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新たな発見『食べる瞑想』とは

忙しさに追われがちな私たちにとって、食事は単に空腹を満たすためのものになりがちです。しかし、この日常の瞬間に意識を向けることで、心と体の両方を豊かにする機会があることをご存知でしょうか。それが、「マインドフルネス食事法」です。マインドフルネス食事法とは、私たちがどのように食べ物と関わっているいるかを見つめ直し、今、この瞬間にしっかりと根ざすことで、食事の経験を一層豊かにする試みです。そのマインドフルネス食事法の中心にあるのが、「食べる瞑想」です。

『食べる瞑想』を始めたきっかけ

私が「食べる瞑想」を始めたのは、コロナ禍で偶然に訪れた日本料理店で食事をした時でした。外出を控えている時期でしたので、店に客は少なく、とても静かでした。料理を注文して待っている間、ついさっきまで読んでいた本の内容を思い出していました。そういえば、食べる瞑想について書いてあったような。聞きなれない言葉ですが、食べる瞑想は、食事の背後にある因果を考え、それを支える人々や自然に思いをはせながら食べる瞑想だと書かれていました。ちょうど良い機会なので、ここで試してみようと思いました。

食べる瞑想

背景にある食材のストーリーを考える

まず、お品書きの材料を見ながら、その一つ一つの食材の背景を考えます。

津居山産のズワイ蟹、ズワイ蟹がとれた津居山とはどこだろう、そこは冷たい海なのか、時間はいつ頃だろう、朝なのか昼なのか夜なのか、獲った漁師はどのような姿をしていたのだろう、一人だったんだろうか、他に誰かいたのか、などなど。

下仁田ねぎは、このネギは緑豊かな土地で育ったのだろうか、どのくらいの広さの畑だったんだろうか、農家の方々はどの様に丹精込めて育ててくれたのか。

どういう経路を経て、この食材は私の前に運ばれてきたのか。

出荷作業をしてくれた人は?トラックで運んだ人は?市場で競りにかけた人はどんな人だったのだろう。そして、それぞれの人物には、家族がいて、その人たちもその場所で生活をしていたはず。どのように暮らしていたんだろう。食材に思いを向けただけで、無数の因果を感じられるようになりました。そしていかに自分が普段、何も見ず、何も考えずに生きているかに気付かされました。

料理を味わいながら、料理と心の対話を楽しむ

料理が運ばれてきたら、次は、その味わい、香り、食感、見た目を存分に味わいます。職人の調理する姿を想像しながら、それはどのように調理されたのかなど。丁寧に心を込めて作られた料理は、それだけで芸樹作品のようです。一口食べるたびに、感覚は研ぎ澄まされ、食材本来の味わい、調理法の妙がより一層際立って感じられるようになりました。この感覚は、これまで一度も味わったことがありません。静かな店内で一人、料理と対話をするように食事をしました。とても贅沢で有意義な時間でした。

食べる瞑想

食べる瞑想をすると得られること

食べる瞑想を実践することによって得られることは、仏教の教えに深く根ざしています。

この瞑想を通じて、私たちは自然界や宇宙のすべての生命、出来事が互いに密接に関連し合っているという理解に至ります。私たち自身の存在も、偶然の産物ではなく、宇宙の複雑な因果関係の一部として捉えられます。

この瞑想を通して、自分自身が宇宙の織り成す広大なネットワークの一部であり、その重要な要素であることを認識することができるのです。

日々の食事、ちょっと特別にしてみませんか?

この経験から、日本料理店への訪問は、私にとって特別な時間となりました。毎日の生活では、無駄な買い物をしなくなり、貯めたお金で、月1回だけ、日本料理を食べに行くようになりました。

食べる瞑想を体験すると、食事の一口一口に隠された深い物語を感じ取り、日常の食事を新しい目で見ることができます。みなさんも一度、食べる瞑想を試してみませんか。食事する時間が待ち遠しくなる素晴らしい体験へと変わることを実感できると思います。

この記事が皆様のお役に立てますように。

 

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ゆみこ

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